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今夜の番組チェック

会場,および高座の作り方

 

落語というのは結構集中力の要るものです。寄席を見てもらえばわかるとおり、まず舞台以外はほとんど席で埋まっています。これは変にだだっ広いところに席がぽつぽつではお客さんの気が散るからです。ですので出来るだけ人数に合わせて,一杯になる会場を考えましょう。大きい会場なら半分しきるとかやり方はあると思います。

1番良くないのは丸テーブルで落語を聞くというやり方です。あのホラ結婚式の披露宴の時に座る丸テーブルですよ。あれは絶対止めてください。余計な空間はあるし体ひねって見られた日にはどんな名人でも受けません(漫談とか余興は別よ)この場合高座の近くに皆さん椅子を持ってきていただいて取り囲むように聞いて頂くと言うのがベストです。でも、なるべくならやめましょう。

さて下の写真3枚を見てください 平成19年の1月に伊香保温泉のホテルでの講演会の模様です。@の写真では後ろにステージがありますがお客さんとの距離が離れすぎていたので急遽前に高座を作り直したのです。机など動かせなかったのでこういう方法になりました。机などがなく動かせるなら椅子を前に持ってくるほうが簡単です。Aの写真を見てください お客さんと高座はこんなに近いのです。1メートルくらいしか離れていません。遠慮して@のように離す所がありますがやめましょう。このAの高座もテーブルを2つガムテープでくっつけて毛氈もガムテープで固定しただけの簡単な設営で10分で出来ました。Bの写真のように補助材としてテーブルのしたにバイキングでつかうつっかえ棒をいれました。無ければビールケースを積んで座布団をかませても大丈夫です。講演会を企画してる方はこの写真を参考にしてください。ちなみに講演会でもお客さんの前に テーブルが無いほうが良いのです。

@ A B

「ちゃんとした落語会を企画してる方に。」

落語家さんにもよりますが客席は薄暗く,高座は明るく照らすというのが基本です。ほとんどの寄席がこの形です。この方がお客さんが集中しやすいのです。特に恥ずかしがり屋の新潟県民などはこの方法が有効です。人前で明るいと笑えないというお客さんてけっこうおおいんですよ。ですので舞台を照らすスポットライトなどがあるといいでしょう。理想は両脇から二本,無ければ正面1本。ホテルならばあると思いますし,地方でも町のイベント関係,音響関係のお店ならあると思いますよ。ちなみに私の田舎,上越高田では照明、スタンドセットで1日3000円でした。こんな田舎にだってあるんだから皆さんの所にもあるでしょう。でも無ければ無くてもかまいませんよ。実際地方の小さな落語会はただの蛍光灯の明かりです。

後、外が明るいと言うのもやりにくいものです。学校なんかでやる場合,暗幕を張ったりします。有名な落語家さんで,学校の体育館じゃやらないと言う方いらっしゃいます。でもほとんどの学校寄席は体育館ですね。ホントは視聴覚室みたいな所で40人くらいでやるのが一番良いんですけど,時間と予算で無理かな−?

 

上の2つの写真見てください。座布団の席なのに高座が腰上まであるでしょう。このくらい高くないと満員になったら後ろの席の人が落語家の全身見られないんですよ。それと下の写真見てもらうとわかりますが1番前の座布団と高座は1メートル50センチくらいしか離れてないでしょ。確かに1番前の人は首が疲れるけど全体的にはこのくらいがいいんです。これは新潟川西町の公民館ですでに10回以上の落語会をやってるところです。難を言えば後ろに窓があって逆光で見にくい、と言うことぐらいですが、気になる程ではありません。緋毛氈の下は、使い古したタンスを横にして置いてます。満員で80名入ります。

 

これでお解かりになりましたか?高座は皆さん,案外高い物とは知らないようですね。座布団にお客さんが座っているなら高さが30センチ以上(ビールケースの高さがベスト) 椅子席なら1メートル以上なくてはいけません。なぜなら落語は全身見ていただく芸です。後ろの人が胸から上しか見えないじゃいけないんです。ですので1番前のひとが首が疲れるかもしれませんがこの高さにしてください。後広さは座布団が乗ってマイクが置ける余裕があればかまいません。何も本格的に畳二畳とかはいらないのです。後、人にもよりますが,高座には原則的に頼まれなければ水やお茶はいりません。講演なら別ですが落語は動きますのでそう言う物は邪魔になります。田舎なんか多いですね,大きな水差しとクリスタルのコップ。ありがたいけど下げましょう。でも「高座に何か飲み物お入りですか?」と聞くのは親切な事だと思います。その日の体調で喉が痛くて水が欲しいと思っている落語家さんだっているかもしれませんからね。

 

高座とお客さんの距離はなるべく近い方がいいですね。人数にもよりますが1メートル50cm位でしょうか?浅草演芸場なんて1メートルくらいしかありませんよ。まあ二メートル以上離れるのは感心しません。

 

会場は横長より,縦長です。すべての寄席が縦長,もしくは正方形です。横長ですと端のお客さんが落語家の横しか見えません。それに,上下と言って,左右振り向きながら違う人物を演じ分けます。右の端にいる人はそうなるといつもおかみさんを演じてる顔しか見えません。ですので,なんと言っても縦長でお願いします。一番気をつけることはすべてのお客さんが落語家の全身全表情をすべて見えるか?ということですね。

 

落語の間はお酒1杯くらいはいいですが、食べ物はやめましょう。この間、おつまみに卵焼きが出てみんな落語そっちのけで卵焼きいつ食べ様か気になってやりにくかったです。これ実体験。なるべくなら飲み食い無しでやりましょう。

 

簡単な高座の作り方

 

座布団に座る場合

 

ビールケースを四つ,もしくは五つ並べて上にベニヤ板。その上から赤い毛氈なければ大きな白いシーツ,布なんでもかまいません。掛けて座布団のせるだけ。掛けた布が動かないようにベニヤにガムテープ両面にして張りつけておくと良いでしょう。

 

良くあるちゃぶ台(長方形の家具調コタツみたいなテーブル、あるでしょう?)その上にシーツ被せてハイ終り。

 

田舎の公民館にある折りたたみの長方形のテーブル、これを二つ並べて赤い布掛けて終わり。掛けた布が動かないようにベニヤにガムテープ両面にして張りつけておくと良いでしょう。後,テーブルも動かないよう足をヒモかガムテープで縛っておきましょう。

 

椅子席の場合

やはり高さ1メートルくらいあるテーブルにシーツ掛けるのが簡単です。ホテルや演会場でやる時は担当の方に,高さが1メートル以上なくちゃいけないので頼みます。と言うのが一番らくです。どうにかしてくれるでしょう。後,演台(立って講演する人の前にある机みたいなテーブル)の上でやったこともあります。

ちなみに人数が多くならばなるほど高座は高くなります。分りますよね,後ろの人が見えないんですね。ちなみに巣鴨信金さんで10年近くやってましたが,その会場はお客さんが200人で高座の高さが1m50cmありました。これが目安です。

 

ホテルの場合 高さ60センチくらいの大きなステージがある場合があります。その上に高さ20cm、大きさはマイクが乗って座布団が乗れば大丈夫ですから1メートル四方、無ければ座布団が乗ればいい大きさで構いません。2つ用意して40cm それで最低の高さ1メートルを確保してくださいませ。マイクは立ちマイクを下に立てます。先日、その60cmのステージの上にただ座布団が乗ってるだけの事がありました。当事者の方は実際そこに誰かを座らせ1番後ろの席で前に人を座らせ見てください。ステージに座った人間の膝から上、全身が見えますか?胸から上しか見えなければそれは駄目です。まず確かめてくださいませ。